元々フリーのWEB系エンジニアとして活動していましたが、当時請け負っていた会社の業務適正化の流れで多重請負の規制が強化され個人事業主で活動するには難しい状況にあり、その他いろいろな事情が重なった結果その請負先の会社の社員となり現在に至ります。
業務内容は基幹システムの運用、保守となかなか面白みのない内容ですが、収入はフリーの時代よりは安定するようになりました。しかし一方で、仕事量と責任の増加で拘束される時間が多くなりゆとりがない状況が続くようになりました。
立場としては管理職になるので実作業は現場まかせとなりますが、担当しているチームのメールが毎日大量に送付され、アラートメールなど含めると日に500件近くのメールから依頼や質問、問題対応など行う必要がありました。
さらに追い打ちをかけるように会社方針により担当業務の兼業化が行われ、担当業務の増加と比例して離任者が増え、管理も実務もこなさなければ回せないような状況になるという負のスパイラルに陥りました。
ある時、転機が訪れました。
それはRPAを業務効率化手法として全社で取り入れる方針がされたことでした。
RPAを現行業務へ適正化するため業務時間を割り当ててもよいとのことであったので、チームで取り組んでみたところ、おもしろいように業務効率化の成果をあげることができました。
これまでも自動化の仕組み自体誰でも開発しようと思えばできますが、作らせても個人の秘蔵ライブラリと化してしまうため、個人の裁量やスキルに依存する形なる傾向があり、チーム全体としてみればパフォーマンスが発揮できないような状況でした。
それを今回会社方針が下され、チーム全体が取り組み、共有化させることができた結果、大きな成果につなげることができました。
そして私は思いました。管理業務こそルーティング作業であるので、自動化の恩恵を受けれるのではと。
私は徹底して現行業務を洗い出し、共通タスクから自動化を行いました。具体的には定期的なレポート作成、承認行為(チェックは人で)、メール作成、見積もり作成、案件システム登録などなどです。自動化以外にも確認漏れがないようチェックツールを作成し、メールの見落とし、SNSの返信漏れなど防げるようになりました。
究極のところ担当職に関わらずキーボードとマウス操作で行う作業は自動化ができるのです。
ツールの管理がだめだったり、便利ツールがあったとしても自分のタスクへの適用方法に自分自身が気づいていないだけなのです。
以前自分の仕事をすべて自動化したが、本人はさぼっていたために首になったとのニュースがありましたが、自動化できたのであればその作業は本来機械がやるべき作業であり、それを行った人は組織から称えられるべきです。
それにしてもITの世界は知っているか否か、気づいて利用できるか否か、の違いがとてつもなく大きいものになると思っています。
ググって出た一情報でも業務へ活用できれば、それを知らない人に比べ何十倍の生産性を持つことが可能なのです。
近年は働き方改革と称して残業の規制、効率化を推し進める傾向にあり、組織的な業務の改善はされつつありますが、個人のタスクレベルでみるとまだまだ改善できる余地があるものと思っています。
そんな状況を効率化手法があるのにと思いながら横目でみていますが、はやりやるせない気持になります。
まずはExcelVBAになりますけど、これまで実務で重ねてきた経験をエク短としてこの場で公開していきたいと思いますのですこしでも役に立てれれば幸いです。
タカヒロ
※細々とツイッターもやっています。
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