Excelで2つの関数/数式を同時に使いたいときはないでしょうか。
けど、そんな中で悩むことは、
・Excelで2つの関数/数式を同時に使い、IF関数で条件判定したいが方法がよくわからない
ですよね。
今回はそんなお悩みを解決する
・Excelで2つの関数/数式を同時に使い、IF関数で条件判定する方法
についてまとめます!
もくじ
Excelで2つの関数/数式を同時に使うイメージ
Excelで2つの関数/数式を同時に使うイメージについて説明をします。
たとえば以下のように、二つの表を用意し、それぞれの合計値の合算を一つのセルでおこなっていきます。
加えてIF関数で条件指定を行った上合計値を求めていきます。
最後に応用編として複数の条件を指定し、その合計値を求めていきます。
一つのセルに数式が集約できるので便利ですね!
それでは早速やってみましょう。
サンプルデータを入力する
サンプルデータを入力していきましょう。
商品名と売上高の構成で2つの表を用意します。
その結果を表の下部に求めていきます。
Excelで2つの関数/数式を同時に使う方法
Excelで2つの関数/数式を同時に使う方法について説明をします。
1つのセルに2つの関数/数式を入れる場合は、数値であるか、文字列であるかで異なります。
今回は合算の処理を行いますので、扱う形式は数値となります。
その場合には四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)で2つの関数の結果をくっつける形になります。
例えば足し算であれば
=B2 + F2
のような記述になります。
なお、文字列の場合は「&」で結合する形になります。
=B2 & F2
この場合には「1&1」とすると合計の「2」ではなく「11」という結果になります。
また結合するための関数が用意されており、以下の関数を使うことにより文字列の結合が可能です。
関数名 | 機能 | 書式 |
---|---|---|
CONCAT | 複数の範囲や文字列からのテキストを結合しますが、区切り記号または IgnoreEmpty 引数は提供しません。 | =CONCAT(文字列1, [文字列2]…) |
CONCATENATE | 複数の文字列または数値を結合した値を返します。 | =CONCATENATE(文字列1, [文字列2]…) |
TEXTJOIN | 複数の範囲や文字列からのテキストを結合し、結合する各テキスト値の間に、指定した区切り記号を挿入します。 区切り記号が空の文字列の場合は、範囲が連結されます。 | =TEXTJOIN(区切り文字, 空のセルは無視, 文字列1, [文字列2]…) |
1つのセルで2つの表の合計値を合算する
具体的にデータを用いて関数/数式をいれて結果を出してみましょう。
まずは1つのセルで2つの表の合計値を合算していきます。
以下の数式をB13セルに入力します。
=SUM(B2:B10)+SUM(F2:F10)
はい、各表の合計値が合算されましたね!
上記で説明しました数値をくっつける四則演算記号の「+」でSUM関数で出した各表の合計値をくっつけている形になります。
関数名 | 機能 | 書式 |
---|---|---|
SUM | 引数を合計します。 | =SUM(数値1, [数値2]…) |
IF関数で条件を加えた上2つの表の合計値を合算する
次にIF関数で条件を加えた上2つの表の合計値を合算していきましょう。
サンプルでは1商品2000円以上の合計売上高を求めていきます。
以下の数式をB14セルに入力します。
=SUM(IF(B2:B10>=2000,B2:B10))+SUM(IF(F2:F10>=2000,F2:F10))
はい、2000円以上の商品に絞られた合計売上高が合算されていますね。
手動で選択して右下部の合計値をみると合計値が合っていることがわかりますね。
IF関数単体でみますと、以下のようになっています。
=IF(B2:B10>=2000,B2:B10)
条件のところにセル範囲が指定されていますので、Excel上ではスピルと認識され、複数セル、配列のような形式で処理されます。
それに2000円以上という条件を加え、その結果をまたセル範囲指定で該当する行番号の結果を返す内容となっています。
その結果をSUM関数の引数に割り当てるとそのセル範囲で絞られた値が合計され、それを2つの表分用意し、「+」でくっつけて合算した形となっています。
なお、よく見るとSUM関数とIF関数の組み合わせであることがわかるかと思います。
この場合はExcelではSUMIF関数というSUM関数とIF関数をひとつにまとめた関数が用意されています。
関数名 | 機能 | 書式 |
---|---|---|
SUMIF | 指定された検索条件に一致するセルの値を合計します。 | =SUMIF(条件範囲, 条件, [合計範囲]) |
この関数を使うと以下のように数式をもっとシンプルなものにすることができます。
=SUMIF(B2:B10,">=2000",B2:B10) + SUMIF(F2:F10,">=2000",F2:F10)
複数の条件を加えた上2つの表の合計値を合算する
最後に複数の条件を加えた上2つの表の合計値を合算していきましょう。
サンプルでは1商品2000円以上かつ「いも」系やさい、「メロン」系果物合計売上高を求めていきます。
以下の数式をB15セルに入力します。
=SUMIFS(B2:B10,A2:A10,"*いも",B2:B10,">=2000")+SUMIFS(F2:F10,E2:E10,"*メロン",F2:F10,">=2000")
はい、1商品2000円以上かつ「いも」系やさい、「メロン」系果物合計売上高が合算されていますね。
手動による選択で確認し、合計値が合っていることがわかりますね。
前回は条件指定でIF関数を使いましたが、今回は複数の条件で合計値が求められるSUMIFS関数を使用しています。
関数名 | 機能 | 書式 |
---|---|---|
SUMIFS | 指定した複数の条件を満たすセルの値を合計します。 | =SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2]…) |
引数にアスタリスク「*」を使用することにより部分一致検索が可能となります。
今回はいも系を”*いも”、メロン系を”*メロン”とし、いわゆる後方一致検索で対象を絞り込んでいます。
次の条件はいままでと同様に2000円以上を表す”>=2000″を指定しています。
SUMIF/SUMIFS関数で特定文字を含む条件で合計する方法!
さいごに
いかがでしょうか。
今回は、
・Excelで2つの関数/数式を同時に使い、IF関数で条件判定する方法
についてまとめました。
また、他にも便利な方法がありますので、よろしければご参照頂ければと思います。
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