Excelの書式設定を一括で解除したいときはないでしょうか。
例えば他のExcelとマージする時や、他の人と共同でExcelを編集した時です。
けど、そんな中で悩むことは、
・ショートカットやVBAで効率的に行いたいがやり方がわからない。
ですよね。
今回はそんなお悩みを解決する
Excelの書式設定を一括で解除する方法について
まとめます!
もくじ
Excelの書式設定を一括で解除する基本操作
シートの左上の矢印をクリックし全体を選択します。
[ホーム]タブを選択します。
[編集]グループの[クリア]>[書式のクリア]を選択します。
書式設定が解除されました。
書式がクリアされるだけで入力されているデータは残ります。
Excelの書式設定を一括で解除するショートカット
Excelの書式設定を一括で解除するショートカットは以下の順序で実施します。
書式のみクリア
Ctrl + A
Alt + H
Alt + E
Alt + F
すべてクリア
Ctrl + A
Alt + H
Alt + E
Alt + A
Excelの書式設定を一括で解除するVBA
ExcelVBAでExcelの書式設定を一括で解除する方法について説明します。
サンプルのVBAは以下の通りです。
書式のみクリア(シート全体選択)
Cells.Selectですべてを選択します。
次に、Selectionで選択範囲を対象とし、
ClearFormatsメソッドで書式のみをクリアします。
Sub 書式のみクリア_シート全体選択()
'すべて選択
Cells.Select
'書式のみクリア
Selection.ClearFormats
End Sub
書式のみクリア(シートとレンジ指定)
書式のみをクリアしたいシート及びセルの範囲が決まっている場合は以下のようにします。
ThisWorkbook.Worksheets(“<シート名>”).Range(“<セルの範囲>”).ClearFormats
Sub 書式のみクリア_シートとレンジ指定()
'書式のみクリア_シート指定
ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1").Range("A1:B3").ClearFormats
End Sub
書式のみクリア(ブック全体)
書式のみをクリアする対象をブック全体とする場合は、存在するシート分処理を繰り返すようにします。
Sheets.Countプロパティでシートの件数を取得し、
Sheets(num)でシートのインデックスを指定し、指定レンジ「A1:B3」を対象に書式をクリアにします。
Sub 書式のみクリア_ブック全体()
Dim num As Integer
'書式のみクリア_ブック全シート対象
For num = 1 To Sheets.Count
'レンジ指定の書式をクリア
Sheets(num).Range("A1:B3").ClearFormats
Next
End Sub
すべてクリア(シート全体選択)
Cells.Selectですべてを選択します。
次に、Selectionで選択範囲を対象とし、
Clearメソッドで書式・値すべてをクリアします。
Sub すべてクリア()
'すべて選択
Cells.Select
'すべてクリア
Selection.Clear
End Sub
すべてクリア(シートとレンジ指定)
すべてクリアしたいシート及びセルの範囲が決まっている場合は以下のようにします。
ThisWorkbook.Worksheets(“<シート名>”).Range(“<セルの範囲>”).ClearFormats
Sub すべてクリア_シートとレンジ指定()
'すべてクリア_シート指定
ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1").Range("A1:B3").Clear
End Sub
すべてクリア(ブック全体)
すべてをクリアする対象をブック全体とする場合は、存在するシート分処理を繰り返すようにします。
Sheets.Countプロパティでシートの件数を取得し、
Sheets(num)でシートのインデックスを指定し、指定レンジ「A1:B3」を対象に書式をクリアにします。
Sub すべてクリア_ブック全体()
Dim num As Integer
'すべてクリア_ブック全シート対象
For num = 1 To Sheets.Count
'レンジ指定の書式をクリア
Sheets(num).Range("A1:B3").Clear
Next
End Sub
VBAの実装手順
実装手順は以下の通りです。
今回はExcel側にこのVBAを実装します。
①Excelを新規に開き、「開発」タブをクリックし、「VisualBasic」をクリックします。
もしくはショートカットキー「Alt」+「F11」でもOKです。
②標準モジュールを追加します。
左ペインのVBAProjectを右クリックし、「挿入」、「標準モジュール」を選択します。
③右ペインのウインドウに上記のVBAを入力します。
こちらで完了です。
VBAを実行する
では早速VBAの実行をしてみましょう。
①「開発」タブの「VBA」をクリックし実行したいマクロを選択し、「実行」をクリックします。
②処理がされたことが確認できれば完了です。
※完了メッセージやステータス管理など必要に応じて実装してもらえばと思います。
さいごに
いかがでしょうか。
今回は、
Excelの書式設定を一括で解除する方法について
まとめました。
また、他にも便利な方法がありますので、よろしければご参照頂ければと思います。
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