PowerShellでスクリプトの処理を中断するには、以下のいくつかの方法があります。
もくじ
1. exit
コマンドを使用する
exit
コマンドを使用すると、スクリプトの実行を終了し、指定した終了コードを返します。終了コードを指定しない場合は、デフォルトで 0
が返されます。
使い方
exit [終了コード]
# スクリプトを終了し、終了コードを 0 とする
exit
# スクリプトを終了し、終了コードを 1 とする
exit 1
2. break
コマンドを使用する
break
コマンドは、ループや switch
ステートメントの中で使用され、ループや switch
を終了します。スクリプト全体を終了するわけではありません。
使い方
break
foreach ($item in 1..10) {
if ($item -eq 5) {
break # ループを終了
}
Write-Output $item
}
3. return
コマンドを使用する
return
コマンドは、関数やスクリプトブロックの中で使用され、その実行を終了して値を返します。
使い方
return [戻り値]
function Get-Sum {
param ($a, $b)
$sum = $a + $b
if ($sum -gt 10) {
return "合計が10を超えました: $sum"
}
return $sum
}
$result = Get-Sum -a 5 -b 7
Write-Output $result
4. throw
コマンドを使用する
throw
コマンドは、エラーをスローしてスクリプトの実行を中断します。
例外が発生すると、スクリプトはデフォルトでエラー状態となり、呼び出し元にエラーが伝播します。
カスタムエラーメッセージを指定することもできます。
使い方
throw [例外メッセージ]
function Divide-Numbers {
param ($a, $b)
if ($b -eq 0) {
throw "ゼロ除算エラー: 0 で割ることはできません。"
}
return $a / $b
}
try {
$result = Divide-Numbers -a 10 -b 0
Write-Output $result
} catch {
Write-Output "エラーが発生しました: $_"
}
必要に応じてこれらのコマンドを使用し、スクリプトの実行を中断することができます。状況に応じて最適な方法を選んでください。
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