PMOスペシャリスト認定資格(PMO-S)の難易度や勉強の仕方について知りたいときはないでしょうか。
けど、そんな中で悩むことは、
・PMOスペシャリスト認定資格(PMO-S)の勉強の仕方や合格体験をしりたいが出てこない
ですよね。
今回はそんなお悩みを解決する
・PMOスペシャリスト認定資格(PMO-S)の勉強の仕方
についてまとめます!
もくじ
PMOスペシャリスト認定資格(PMO-S)とは
PMOスペシャリスト認定資格(PMO-S)とは一般社団法人日本PMO協会が認定を行う資格で、
PMOの現場業務において習得すべき知識を確認、認定する資格です。
以下のレベルで設定されています。
・PMOスペシャリスト(★):
PMOの基礎知識を証明する資格
・PMOスペシャリスト(★★):
PMOの知識と技術を証明する資格(PMOマネジャーレベル)
・PMOスペシャリスト(★★★):
PMOの知識・技術・経験を証明する資格
参考:https://www.npmo.org/pmo-s-series/
PMOとはなにか
そもそもPMOとはなんでしょうか。
PMOは、「Project Management Office(プロジェクトマネジメントオフィス)」の略称で、組織内でいくつものプロジェクトマネジメント支援を横断的に行う部門や構造システムのことを指します。
主に、プロジェクトにおけるプロジェクトマネージャーが抱えている意思決定や事務作業などを支援していくと同時に、プロジェクトの一貫性と効率性を向上させていきます。
PMOとPMとの違い
似たような用語PMとの違いはなんでしょうか。
まず、PMとは、プロジェクトマネージャーの略称です。PMは、特定のプロジェクトの実行をリードし、目標の達成を担当します。
次に、PMOとPMとの違いですが、PMOは、組織全体のプロジェクト管理を支援する機能や部署であることに対して、PMは特定のプロジェクトの管理責任を持つ役職であるということです。
つまり、PMOとPMでは、役割、責任、範囲すべて異なります。
ですので、PMOスペシャリストの資格を目指す目的として、PMスキル向上を前提においてしまうと、方向性がずれる形になりますので注意しましょう。
PMOスペシャリスト認定資格(PMO-S)の難易度
PMOスペシャリスト認定資格(PMO-S)の難易度について説明をします。
前述のとおり、レベルが3段階あり、アクティブなのはレベル2の(★★)までになります。
これまで学習した感覚から難易度は以下としました。
PMOスペシャリスト(★)の難易度
難易度:5段階中2(数字が低いほど易しい)
PMOスペシャリスト(★)はやや易しい部類の難易度と判断しました。
同じレベルにあたる資格は、ITIL Foundationあたりかと思います。
難易度は低めと判断していますが、試験の正答率は80%以上と民間系資格によくある高めの合格基準設定なので、
しっかり勉強して失点をないようにしましょう。
PMOスペシャリスト(★★)の難易度
難易度:5段階中4(数字が低いほど易しい)
PMOスペシャリスト(★★)はやや難しい部類の難易度と判断しました。
レベル感としてはIPA応用情報技術者以上、IPAプロジェクトマネージャ試験以下、といった感じです。
公開されている合格率は44%で、一般的な高度情報技術者試験に比べると合格率は高めであると思うかもしれませんが、
受験されている方々はPMOにかかわっている、またかかわる予定がある方で会社経由で申し込んでいる、
また経験豊富で論理的思考力が高い中堅以上の社員である可能性が高いということを考えると、
合格率が高い=やさしいとは一概にはいえないでしょう。
では、なにが難しいのかというと
・すべての問題が記述式(1回答150文字前後)である
・正解は一つだけではない
という点があげられます。
すべての問題が記述式(1回答150文字前後)である
まず、設問数は20問あり、すべて150文字前後でまとめる記述式で、150文字でまとめるということが非常に難しかったです。
設問に対して自分なりの回答をまとめ、理由まで述べると普通に200文字オーバーとなります。
そこから内容を保ちながら文字数を150字前後にまとめあげる必要があるのですが、その要約作業にとても時間がかかりました。
また、文字数のカウントですが、自分で目視で確認する必要があり時間をとられてしまいました。
結果、最後まで要約作業に時間がとられてしまい、終わらすことができなかったです。
要約できなかった設問は200文字越えでそのまま提出してしまいました。
正解は一つだけではない
次に、正解は一つだけではないという点があげられます。
「こういった場合、PMOの役割としてどうすべきか」という設問が多く、PMOの立場で自分なりに考えていく必要があります。
また、学んだ知識や技術をそのまま回答するのではなく、どう活用し、応用していくのか、思考力が問われる形になりますので、
PMO業務の経験が浅かったり、未経験者にとっては回答が難しい場合が多いでしょう。
次にどのように採点されるかみてみましょう。
採点の基準は公開情報から以下の通りとなります。
②+1点:150文字前後で評価員に分かる文章で解答がなされているか。
③+1点:問題の内容やそこに含まれる課題を正確に把握し、解答にその解決要素が含まれているか。
④+1点:PMO-S(★)またはPMO-S(★★)で学んだ内容の要素を自ら思考し応用しているか。
⑤+1点:問題の内容やそこに含まれる課題解決の「プロセス」または「複合的な対応策」が含まれている
参考:https://www.npmo.org/pmo-s-double/
①から⑤までを足し合わせた加点方式で採点がされます。
その中で思考力を問われる要素は③~⑤となり、採点の比率を大きく占めます。
ですので、5点を確実にとるためには、自分の考えに加え、学んだ視点や基準、各フレームワークにそって評価者が理解し納得してもらうよう伝えていくことが大切になります。
PMOスペシャリスト認定資格(PMO-S)の勉強法
PMOスペシャリスト認定資格(PMO-S)の勉強法について説明をします。
PMOスペシャリスト(★)の勉強法
PMOスペシャリスト(★)の勉強法について説明をします。
まず、教材ですが、PMOスペシャリスト(★)のオンライン講座を受講します。
次に試験対策ですが、
試験問題は択一式の選択回答方式で問題数は50問となり、正答率80%以上となります。
合格には40問以上合っている必要がある計算となりますので、気持ちとしては全問正解を目指すぐらいがちょうどいいかもしれません。
出題される内容は、
・「PMO導入のメリット」の基本
・「PMOの基本的役割や職種」の基本
になります。
範囲は若干広めですが、
講義の中で「重要です」と繰り返し説明しているところは
ほぼ試験に出てきましたのでしっかりメモをしておきましょう。
また、スライドの中の太字、赤字や模擬テストの内容も高確率で出ますので、何度もスライドを読み返しましょう。
あと、講義の再生スピードは1倍速以上にしたほうがよいです。
意外と1.5倍速でも内容が聞き取れ、把握できましたので、おすすめです。
また1日講義を流しっぱなしにするのではなく、通勤時間など隙間時間を有効活用して講義をうけるのもおすすめです。
そして、講義から間を置かずに、短期記憶があるうちに試験を受けてしまいましょう。
PMOスペシャリスト(★★)の勉強法
PMOスペシャリスト(★★)の勉強法について説明をします。
PMOスペシャリスト(★★)用の講座を受講する
PMOスペシャリスト(★★)用に講座が用意されていますので、まずはこちらを購入しオンラインで受講しましょう。
なお、タカヒロがPMOスペシャリスト(★★)取得のために受講した講座は以下の通りです。
PMOスペシャリスト(★)は講座と試験がセットで販売されていますが、PMOスペシャリスト(★★)は講座と試験は別売りになっている点に注意しましょう。
講義のケーススタディと自社の事例をまとめる
講座を受講したあと、いよいよ試験の準備となります。
試験のレベル感としては前述のとおり高めであり、論理的思考力を問われる試験内容ですので、一夜漬けのまる暗記型では対応できないとおもったほうがよいでしょう。
では、どのように勉強すればよいかということですが、講義のなかでケーススタディがいくつか出てくるとおもいますが、それを自分なりにまとめていくことをお勧めします。
特に講師がベストプラクティスとして説明しているところは回答テンプレートとしてメモしておきましょう。
QCD(クオリティ:品質)、C(コスト:費用)、D(デリバリー:納期)の視点をもって、なにが問題で、どう解決したか、さらにその理由を付け加えてまとめればよいかと思います。
次に自社の過去事例の収集です。
PMOでは各プロジェクトの計画、開始から終了までを追った情報がいくつもあるかと思いますが、その中で課題をどう解決したか、より良くするためになにをしたかなどの自社内の情報を収集します。
そして今回学んだ学習内容、ツールやテンプレートに沿って修正したり補完したりしてまとめあげていきます。
採点の基準をもう一度みてみましょう。
②+1点:150文字前後で評価員に分かる文章で解答がなされているか。
③+1点:問題の内容やそこに含まれる課題を正確に把握し、解答にその解決要素が含まれているか。
④+1点:PMO-S(★)またはPMO-S(★★)で学んだ内容の要素を自ら思考し応用しているか。
⑤+1点:問題の内容やそこに含まれる課題解決の「プロセス」または「複合的な対応策」が含まれている
参考:https://www.npmo.org/pmo-s-double/
5点をとった問題を振り返りますと、過去事例を今回の講義のケーススタディの解決事例に加えてまとめなおしたものでした。
採点基準の「学んだ内容の要素を自ら思考し応用しているか」の「応用」部分を過去事例から説明できた感じです。
ただし注意点として、回答に自社の事例を具体的に出さないことです。
「当社Aプロジェクトでは…」など具体事を出してしまうと、プロジェクトの内容自体評価者は知らないので、
理解できないばかりか、回答文字数も多くなり減点要素が多くなってしまう可能性があります。
回答は上記の採点基準にそった内容で、抽象的かつ必要最小限の内容にするよう心がけましょう。
学んだ用語を使って表現する
次に学んだ用語をしっかり使って表現していきましょう。
特に意識したほうが良い用語は「プロセス」に関連する用語です。
おそらくプロジェクトの開始から終わりまでのプロセスで、会社によって独自の表現をしているところがあるかと思います。
設問を回答するにあたり、そのまま自社の用語で説明してしまうと、評価者が理解できず、減点となる可能性があります。
ですので、今回学んだ用語に置き換えて表現するよう意識しましょう。
150文字を超えてもOKだが170文字以内に
設問の回答では150文字前後の文字数という制約があります。
私はすべて150文字以上で回答しましたが、150文字を超えたからと言って0点になるということはなかったです。
ただし、要約がまにあわず200文字越えで出してしまった回答がありましたが、こちらは3点と低めの採点でした。
5点をとった回答は170文字でおさまっていたので、なるべく170文字以内におさまるよう工夫をしていきましょう。
要約に使えるテクニックとしてはカタカナ英語を日本語に変換することです。
たとえば「ナレッジ」であれば「知識」とするだけで2語節約できます。
まただらだらと長い文章を書くのではなく文章を切って表現すると余計な表現を使わなくてすみますし、わかりやすくなりますのでお勧めです。
「プロジェクト中に~し、次に~し、また~をして…」と書くのではなく、
以下のように文章を区切っていきます。
「プロジェクト中に~する。」
「次に~する。」
「また、~する。」
再試験前提で挑む
初回受験してみた感想は、一発で受かるには難しいなということです。
今回ギリギリ合格点となりましたが、あと1問でもだめであれば不合格でした。
おそらく試験というか、この講座自体、PMOのスキルとしてしっかり身に着けて、現場へ活用してもらいたい意図が感じられますので、
★のようにサクッと一発合格して翌日忘れるようなものではなく、合格後もしっかり頭に残るようにを繰り返しリトライする試験にしていると思ったほうがよいでしょう。
特にその意図が感じ取られることは、再試験料がとてもリーズナブルであるという点です。
個人会員であれば飲み会1回分ぐらいのお値段で、ほかの民間系の受験料に比べると圧倒的に安く、再チャレンジがしやすいことがわかるかと思います。
飲み会を1回我慢して自腹で支払うといったことは全然ありなのかと思います。
会社の人事評価の欄や職務経歴書などに
NPMO認定PMOスペシャリスト(★★)
が入るのであればとてもコスパのよい自己投資といえます。
失敗をおそれずチャレンジしていきましょう!
さいごに
いかがでしょうか。
今回は、
・PMOスペシャリスト認定資格(PMO-S)の勉強の仕方
についてまとめました。
PMOとしてキャリアを進めていく方に最適なPMOスペシャリスト認定資格ですが、ご参考になれば幸いです。
また、他にも有益な情報がありますので、よろしければご参照頂ければと思います。
コメントを残す