エクセルで行やウィンドウ枠を固定する方法を知りたいときはないでしょうか。
けど、そんな中で悩むことは、
・右にスクロールすると左端の列が隠れてしまい、行を間違えやすくなる
・固定したあとで、解除のしかたや、固定できているかの見分け方がわからない
ですよね。
今回はそんなお悩みを解決する
についてまとめます!
完成イメージ
行数の多い一覧表では、下へスクロールするたびに見出し行が画面の外へ消えてしまい、どの列が何の項目か分からなくなります。
今回は
・先頭行(見出し)を固定して、40行目までスクロールしても見出しが残る状態
をゴールにします。
あわせて、先頭列の固定、任意の位置での固定、固定の解除まで、まとめて使えるようにします。

上の画像が完成形です。
見出し行(1行目)が固定され、40行目までスクロールしても見出しが画面上部に残っています。
固定されている境界には、うすい線が入ります。
なお、固定できているかの見分け方や、VBAで固定を切り替える方法、印刷するときの注意点(トラブルシュート)もあわせてご紹介します。
もくじ
STEP1. 固定したい一覧表を用意する
まずは固定の効果を確かめるための一覧表を用意します。
A列がNo、B列が日付、C列が商品、D列が担当者、E列が金額です。
1行目が見出し行で、2行目から51行目まで50件のデータが入っています。
行数が多いので、そのまま下へスクロールすると見出し行が見えなくなってしまいます。
この見出しを、これから画面に残せるようにしていきましょう。

下の表をコピーして、Excelのシートに貼り付けるとそのまま試せます。
| No | 日付 | 商品 | 担当者 | 金額 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 2026/1/1 | ノートPC | 佐藤 | 128000 |
| 2 | 2026/1/2 | モニター | 田中 | 64000 |
| 3 | 2026/1/3 | キーボード | 山本 | 14400 |
| 4 | 2026/1/4 | マウス | 鈴木 | 8800 |
| 5 | 2026/1/5 | プリンタ | 伊藤 | 149000 |
| 6 | 2026/1/6 | タブレット | 中村 | 336000 |
| 7 | 2026/1/7 | 外付けHDD | 高橋 | 68600 |
| 8 | 2026/1/8 | USBメモリ | 渡辺 | 14400 |
| 9 | 2026/1/9 | ノートPC | 佐藤 | 1152000 |
| 10 | 2026/1/10 | モニター | 田中 | 32000 |
| 11 | 2026/1/11 | キーボード | 山本 | 9600 |
| 12 | 2026/1/12 | マウス | 鈴木 | 6600 |
| 13 | 2026/1/13 | プリンタ | 伊藤 | 119200 |
| 14 | 2026/1/14 | タブレット | 中村 | 280000 |
| 15 | 2026/1/15 | 外付けHDD | 高橋 | 58800 |
| 16 | 2026/1/16 | USBメモリ | 渡辺 | 12600 |
| 17 | 2026/1/17 | ノートPC | 佐藤 | 1024000 |
| 18 | 2026/1/18 | モニター | 田中 | 288000 |
| 19 | 2026/1/19 | キーボード | 山本 | 4800 |
| 20 | 2026/1/20 | マウス | 鈴木 | 4400 |
| 21 | 2026/1/21 | プリンタ | 伊藤 | 89400 |
| 22 | 2026/1/22 | タブレット | 中村 | 224000 |
| 23 | 2026/1/23 | 外付けHDD | 高橋 | 49000 |
| 24 | 2026/1/24 | USBメモリ | 渡辺 | 10800 |
| 25 | 2026/1/25 | ノートPC | 佐藤 | 896000 |
| 26 | 2026/1/26 | モニター | 田中 | 256000 |
| 27 | 2026/1/27 | キーボード | 山本 | 43200 |
| 28 | 2026/1/28 | マウス | 鈴木 | 2200 |
| 29 | 2026/2/1 | プリンタ | 伊藤 | 59600 |
| 30 | 2026/2/2 | タブレット | 中村 | 168000 |
| 31 | 2026/2/3 | 外付けHDD | 高橋 | 39200 |
| 32 | 2026/2/4 | USBメモリ | 渡辺 | 9000 |
| 33 | 2026/2/5 | ノートPC | 佐藤 | 768000 |
| 34 | 2026/2/6 | モニター | 田中 | 224000 |
| 35 | 2026/2/7 | キーボード | 山本 | 38400 |
| 36 | 2026/2/8 | マウス | 鈴木 | 19800 |
| 37 | 2026/2/9 | プリンタ | 伊藤 | 29800 |
| 38 | 2026/2/10 | タブレット | 中村 | 112000 |
| 39 | 2026/2/11 | 外付けHDD | 高橋 | 29400 |
| 40 | 2026/2/12 | USBメモリ | 渡辺 | 7200 |
| 41 | 2026/2/13 | ノートPC | 佐藤 | 640000 |
| 42 | 2026/2/14 | モニター | 田中 | 192000 |
| 43 | 2026/2/15 | キーボード | 山本 | 33600 |
| 44 | 2026/2/16 | マウス | 鈴木 | 17600 |
| 45 | 2026/2/17 | プリンタ | 伊藤 | 268200 |
| 46 | 2026/2/18 | タブレット | 中村 | 56000 |
| 47 | 2026/2/19 | 外付けHDD | 高橋 | 19600 |
| 48 | 2026/2/20 | USBメモリ | 渡辺 | 5400 |
| 49 | 2026/2/21 | ノートPC | 佐藤 | 512000 |
| 50 | 2026/2/22 | モニター | 田中 | 160000 |
※ 数式で求める列は空にしています。すでに値が入っている列はそのまま残して試せます。
STEP2. 固定する前の状態を確認する
比べるために、まず固定していない状態でスクロールしてみます。
表の中のセルを選択し、40行目あたりまで下へスクロールします。
すると1行目の見出しが画面上へ消えてしまい、いま何の列を見ているのか分からなくなります。
これが固定していない状態です。
うすい線も入っていないので、固定されていないことが分かります。

STEP3. 先頭行(見出し)を固定する
見出しを残すにはウィンドウ枠の固定を使います。
まずA2セルを選択します。
「残したい行の、すぐ下のセル」を選ぶのがポイントです。
次に表示タブ → ウィンドウ枠の固定 → ウィンドウ枠の固定をクリックします。
すると1行目が固定され、さきほどと同じ40行目までスクロールしても見出しが画面上部に残ったままになります。
固定された境界にはうすい線が入ります。
ひと目で見出しの位置が分かるのでカンタンですね。

STEP4. 先頭列(左端の列)を固定する
左端の列を固定したいときは、B1セルを選択してから同じくウィンドウ枠の固定をクリックします。
「残したい列の、すぐ右のセル」を選ぶのがポイントです。
ここではA列(No)が左端に固定されます。
右へスクロールしてもNo列が残るので、行を間違えにくくなります。
固定した位置には縦のうすい線が入ります。
列を固定すると、横に長い一覧でも左端の手がかりが消えません。

STEP5. 任意の位置で固定する(行と列を同時に)
行と列を同時に固定したいときは、固定したい行の下かつ固定したい列の右が交わるセルを選びます。
今回は1行目とA列の両方を固定したいので、その交わるB2セルを選択します。
この状態でウィンドウ枠の固定をクリックすると、縦にも横にもスクロールして見出しとNo列が残ります。
縦横のうすい線が十字に入れば、固定できています。
「どのセルを選べばよいか迷う」ときは、B2セルを選んでおけば1行目とA列をまとめて固定できます。

STEP6. 固定を解除する
固定を解除したいときは、表示タブ → ウィンドウ枠の固定 → ウィンドウ枠の固定の解除をクリックします。
これで固定が解除され、スクロールすると見出しが画面の外へ消える元の状態に戻ります。
固定は「行だけ」「列だけ」「行と列」のどの状態でも、この1つのメニューでまとめて解除できます。
固定の線もうすくなって消えます。
作業が終わったら解除しておくと、ほかの人が開いたときに戸惑いません。

固定のしかたの比較
やりたいことに合わせて、選ぶセルを変えるだけです。
迷ったときはこの表を見て選んでください。
| 固定したい内容 | 選択するセル | できること |
|---|---|---|
| 先頭行(見出し) | A2 | 下にスクロールしても見出し行が残る |
| 先頭列 | B1 | 右にスクロールしても左端の列が残る |
| 任意の位置(行と列) | B2 | 1行目とA列を同時に固定できる |
| VBAで切り替え | マクロを実行 | ボタン1つで固定/解除を切り替えられる |
固定は「残したい行のすぐ下のセル」「残したい列のすぐ右のセル」を選んでから実行します。
迷ったらB2セルを選んでおくと、1行目とA列の両方を一度に固定できます。
解除は同じメニューの「ウィンドウ枠の固定の解除」で、どの状態からでも一発で戻せます。
VBAでウィンドウ枠を固定・解除する
毎回メニューから操作するのが手間なときは、VBAで固定と解除を切り替えるのもおすすめです。
ボタンに登録しておけば、クリック1つで切り替えられます。
コードでは SplitColumn と SplitRow で「何列・何行を固定するか」を指定します。
Sub SetFreeze()
' 1行目とA列を固定する
With ActiveWindow
.SplitColumn = 1 ' 左から1列(A列)を固定
.SplitRow = 1 ' 上から1行(1行目)を固定
.FreezePanes = True
End With
End Sub
Sub ClearFreeze()
' 固定を解除する
ActiveWindow.FreezePanes = False
End Sub
実行すると、1行目とA列がまとめて固定されます。
解除したいときは ClearFreeze を実行するだけです。
1行目だけ固定したいときは SplitColumn = 0 にしてくださいね。
A列だけ固定したいときは SplitRow = 0 です。
最後に FreezePanes = True を忘れずに書きましょう。
印刷するときの注意
画面で固定した見出しは、印刷には反映されません。
ここはつまずきやすいポイントなので、覚えておきましょう。
印刷でも見出しを毎ページに出したいときは、ページレイアウトタブ → 印刷タイトルを使います。
開いた「ページ設定」の「シート」タブで、「行の繰り返し」に $1:$1 と入力してOKします。
これで印刷するたびに1行目の見出しが各ページの先頭に付きます。
「ウィンドウ枠の固定」と「印刷タイトル」は別の設定なので、用途に合わせて使い分けてください。
うまくいかないときの対処法(トラブルシュート)
実際に試すと、思ったようにいかないこともあるかもしれません。
よくあるつまずきと対処法をまとめました。
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 固定できているか分からない | 固定位置の線がうすくて見落としやすい | 画面のうすい線を確認する/スクロールして見出しが残るかで判断する |
| 勝手に固定が解除された | 並べ替えや行の削除、シートの分割などで崩れることがある | もう一度A2(またはB2)を選んで固定し直す |
| 複数の列をまとめて固定したい | 固定できるのは「選んだセルより左の列」だけ | 固定したい列のすぐ右のセルを選ぶ(B・C列ならD1を選ぶ) |
| 固定した行に見出しがない | 先頭行がデータになっている | 見出し行を1行目に移動するか、固定するセルを変える |
| 「ウィンドウ枠の固定」が押せない | ブックが保護ビューやシート保護の状態になっている | 保護を解除してから操作する |
| 印刷しても見出しが出ない | 画面の固定は印刷に反映されない | 印刷タイトルで「行の繰り返し」に $1:$1 を設定する |
機能の説明
今回使う2つの機能の概要です。
どちらも「表示」タブから使う基本の機能なので、場所と違いを押さえておきましょう。
ウィンドウ枠の固定
| 場所 | 表示タブ → ウィンドウ枠の固定 → ウィンドウ枠の固定 |
|---|---|
| できること | 選択したセルより上の行と左の列を固定し、スクロールしても画面に残します。 |
| 基準セル | 固定したい行の下、固定したい列の右のセルを選びます。 |
| ショートカット | Alt → W → F → F の順に押すと実行できます。 |
| こんなときに | 行数の多い一覧で、見出しを常に見えるようにしたいとき。 |
| 注意 | 画面の固定は印刷には反映されません。印刷は「印刷タイトル」で設定します。 |
ウィンドウ枠の固定の解除
| 場所 | 表示タブ → ウィンドウ枠の固定 → ウィンドウ枠の固定の解除 |
|---|---|
| できること | 固定を解除して、通常のスクロールに戻します。 |
| ショートカット | 同じく Alt → W → F → F で切り替えられます(固定中なら解除になります)。 |
| こんなときに | 固定が不要になったときや、レイアウトを確認したいとき。 |
| 注意 | 「行」「列」「行と列」のどの固定でも、この1つでまとめて解除できます。 |
完成
見出し行を固定した状態でスクロールしても、1行目の見出しが画面上部に残っています。
行と列を同時に固定すれば、縦横どちらにスクロールしても見出しとNo列が残ります。
固定できているかは、固定位置に入るうすい線を見ればすぐに分かります。
思ったとおりに動きましたか?

さいごに
いかがでしょうか。
今回は、
についてまとめました。
固定は「残したい行のすぐ下のセル」「残したい列のすぐ右のセル」を選んでから実行するだけでしたね。
迷ったらB2セルを選べば、1行目とA列をまとめて固定できます。
まずは今回のサンプル表で、ぜひ一度試してみてください。
スクロールしても見出しが残ると、長い一覧の確認がぐっとラクになりますよ。
また、他にも便利なExcelの時短テクニックがありますので、よろしければご参照頂ければと思います。
ぜひ試してみてください。









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