Excelで罫線が消える原因と対処法!印刷プレビュー時も罫線が出ない原因と直し方!
Excelの表で罫線が消えてしまったときはないでしょうか。

けど、そんな中で悩むことは、

・罫線を引いたのに、いつの間にか消えている
・印刷プレビューを見たら、罫線だけが消えていた
・原因がわからず、引き直してはまた消えるを繰り返している

ですよね。

今回はそんなお悩みを解決する

・Excelで罫線が消える原因と対処法(原因6つ・罫線の引き直し・VBAでの一括設定)

についてまとめます!

完成イメージ

罫線が消えてしまうのは、罫線そのものが壊れているわけではありません。
多くの場合は書式・塗りつぶし・表示の設定が原因です。
今回は
・罫線が消える6つの原因と、それぞれの直し方(罫線の引き直し・塗りつぶしなし・VBA)
をゴールにします。
原因をひとつずつ切り分けられるようになれば、同じトラブルを繰り返さなくなります。

なお、印刷プレビューでだけ罫線が消えるときの対処や、VBAで罫線を一括設定する方法、うまくいかないときのトラブルシュートもあわせてご紹介します。
早速実装して試してみましょう!
完成イメージ(罫線が引き直された売上表)
上の画像が完成形です。消えていた罫線が選択範囲のすべてに引き直され、見出しの色と合計行の目印も付いています。

STEP1. 罫線付きの売上表を用意する

まずは罫線を引いた売上表を用意します。
1行目が見出し、2行目以降がデータです。
A列が商品、B列が数量、C列が単価、D列が金額です。
金額は手入力せず、=B2*C2 の数式にしておきましょう。
見出し行には罫線に加えて薄い色を付けてあります。
この「罫線がきれいに揃った状態」をスタート地点にします。
罫線付きの売上表

下の表をコピーして、Excelのシートに貼り付けるとそのまま試せます。

商品 数量 単価 金額
ノートPC 3 128000
モニター 5 32000
キーボード 12 4800
マウス 20 2200
プリンタ 4 29800
タブレット 6 45000
ヘッドセット 15 6800
Webカメラ 8 7200
合計

※ 数式で求める列は空にしています。すでに値が入っている列はそのまま残して試せます。

STEP2. 金額を数式で求める

金額は手入力ではなく、=B2*C2 と入力して求めます。
数式にしておくと、数量や単価を直したときに金額が自動で変わります。
入力するのは D2セル です。
数式バーと選択セルの位置を画像で確認しておきましょう。
あとはフィルハンドルでD9までコピーすれば、金額がすべて埋まります。
金額の数式入力画面

STEP3. 罫線が消える6つの原因

罫線が消えたように見える原因は、大きく6つに分けられます。
まずは「何が原因か」を切り分けましょう。
もっとも多いのが、セルの書式をまとめてクリアしたケースです。
「クリア」から「書式のクリア」を選ぶと、値は残ったまま罫線だけが消えます。

罫線が消える6つの原因

# 原因 見え方 対処
① セルの書式をクリアした 値は残るが罫線だけ消える ホーム→罫線→「枠なし」→「格子」で引き直す
② セルを白で塗りつぶした グリッド線が隠れて罫線がないように見える 塗りつぶしの色→「塗りつぶしなし」にする
③ 罫線の色が白になっている 罫線はあるのに見えない 罫線の色を「自動」または黒に戻す
④ 条件付き書式が上書きしている 条件に合う行だけ罫線が消える 条件付き書式→ルールの管理で確認・削除
⑤ グリッド線の表示がオフ 画面から格子が消える(罫線と勘違い) 表示タブ→目盛線にチェックを入れる
⑥ 印刷範囲の外にある 画面では見えるが印刷で消える ページレイアウト→印刷範囲を見直す
POINT

まず疑うのは 「書式のクリア」「白い塗りつぶし」「罫線の色」 の3つです。
画面で罫線が見えているのに印刷で消えるなら、印刷範囲を確認しましょう。
条件に合う行だけ消えるときは、条件付き書式が上書きしています。

画像は、書式をクリアして罫線だけが消え、値はそのまま残っている状態です。
罫線が消えた売上表

STEP4. 対処① 罫線を引き直す(枠なし→格子)

罫線だけが消えているときは、もう一度引き直すのがいちばん確実です。
罫線を引きたい範囲を選択します。
ここでは見出しを含む A1:D10 を選びました。
次に ホーム タブ → 罫線ボタン(格子のアイコン)→ 「枠なし」 をクリックします。
いったんすべての罫線を外してから、「格子」 をクリックします。
「格子」を選ぶと、選択した範囲の内側と外側すべてに細い罫線が引かれます。
先に「枠なし」を選ぶと、古い指定が残らずきれいに引き直せます。カンタンですね。
画像は、罫線を引き直したあとの状態です。
見出しの色も付け直しているので、元の見た目が戻っています。
罫線を引き直した売上表

STEP5. 対処②〜⑥ 原因別の直し方

次に、原因がはっきりしているときの直し方です。
それぞれの手順を確認していきましょう。

② 白い塗りつぶしを「なし」にする

セルを「白」で塗りつぶすと、グリッド線が隠れて罫線が消えたように見えます。
対象の範囲を選択し、ホーム タブ → 塗りつぶしの色 → 「塗りつぶしなし」 をクリックします。
白く塗るのではなく、「塗りつぶしなし」に戻すのがポイントです。

③ 罫線の色を「自動」に戻す

罫線はあるのに見えないときは、罫線の色が「白」になっている可能性があります。
範囲を選択し、ホーム タブ → 罫線ボタン → 「その他の罫線」 を開きます。
「線の色」→ 「自動」 を選び、そのあとで 「格子」 を選び直します。
線の色を決めてから罫線を引く、という順番が大切です。

④ 条件付き書式のルールを確認する

条件に合う行だけ罫線が消えるときは、条件付き書式が上書きしています。
ホーム タブ → 条件付き書式 → ルールの管理 を開き、該当のルールを確認・削除します。
ルールで「罫線を引く」を選んでいると、その書式がいちばん優先されます。

⑤ グリッド線の表示を確認する

そもそも罫線ではなく「グリッド線」を見ていた、というケースもあります。
表示 タブ → 目盛線 のチェックが外れていると、画面から格子が消えます。
目盛線にチェックを入れると、罫線のない部分のグレーの線が戻ります。

⑥ 印刷範囲を見直す

画面では見えているのに、印刷プレビューで消えるときは印刷範囲を疑います。
ページレイアウト タブ → 印刷範囲 → 「印刷範囲の解除」 を選ぶと、いったん全範囲が対象になります。
改めて 「印刷範囲の設定」 で必要な範囲を指定し直しましょう。
改ページプレビューで青い枠を確認すると、どこまで印刷されるかが一目でわかります。

STEP6. VBAで罫線を一括設定する

毎回手で罫線を引き直すのが手間なときは、VBAで一括設定するのがおすすめです。
Alt+F11でVBAエディターを開き、標準モジュールに次のコードを貼り付けます。

Sub DrawBorders()
    Dim r As Range
    Set r = Range("A1:D10")
    r.Borders.LineStyle = xlLineStyleNone   ' いったん罫線をすべて解除
    r.Borders.LineStyle = xlContinuous      ' 格子(細い実線)を引く
    r.Borders.Color = RGB(0, 0, 0)          ' 罫線の色を黒(自動相当)に戻す
    r.BorderAround LineStyle:=xlContinuous, Weight:=xlMedium  ' 外枠だけ太く
End Sub

コードのポイントは、いったん解除してから引き直すことです。
F5キーで実行すると、A1:D10に罫線が一瞬で引き直されます。
罫線の色も黒に戻るので、白い罫線で見えなくなっていたケースも直ります。
ボタンに登録しておけば、クリック1つで罫線を整えられます。

タカヒロ

タカヒロ
VBAで直すときは、LineStyle = xlLineStyleNone でいったん白紙にしてから引くのがコツです。
先に色(RGB)を決めてから線を引くと、白い罫線で見えないトラブルも防げますよ。

罫線の設定方法の比較

罫線を引く・直す方法を、用途ごとに表にまとめました。

方法 操作 向いている場面 注意
枠なし→格子(手作業) ホーム→罫線→「枠なし」→「格子」 数か所を目で確認しながら直したいとき 選択範囲を誤ると余計な罫線が付く
罫線の色を「自動」 罫線→その他の罫線→線の色→自動→格子 罫線の色が白で見えないとき 色を選んでから罫線を引き直す
塗りつぶしなし 塗りつぶしの色→「塗りつぶしなし」 白く塗って罫線が隠れているとき 白く塗るのではなく「なし」を選ぶ
VBA(Borders.LineStyle) Range(“A1:D10”).Borders.LineStyle = xlContinuous 毎回同じ範囲に一括で引きたいとき マクロ有効ブック(.xlsm)で保存する
VBAで罫線を一括設定した完成表

うまくいかないときの対処法(トラブルシュート)

実際に試すと、思ったように直らないこともあるかもしれません。
よくあるつまずきと対処法をまとめました。

症状 原因 対処
印刷プレビューで罫線だけ消える 印刷範囲に含まれていない/余白で切れている ページレイアウト→印刷範囲を設定し直す、改ページプレビューで範囲を確認する
罫線を引いたのに印刷で出ない 罫線の色が白、または薄い色になっている 罫線→その他の罫線→「線の色」→「自動」で引き直す
貼り付けたら罫線が消えた 貼り付けで「書式なし」を選んだ 貼り付けオプションで「元の書式を保持」を選び直す
行を挿入したら罫線が途切れる 挿入位置の書式が引き継がれない 挿入オプションで「書式をコピー」を選ぶ、またはVBAで再設定する
一部の行だけ罫線が消える 条件付き書式が上書きしている 条件付き書式→ルールの管理で該当ルールを削除する
画面では見えるのに印刷で消える 罫線の色が白/印刷範囲の外にある 色を「自動」に戻し、印刷範囲も見直す

機能・プロパティの説明

今回使う罫線まわりの機能とプロパティの概要です。
それぞれの違いを押さえておきましょう。

罫線(枠なし・格子)

場所 ホーム タブ → 罫線ボタン(格子のアイコン)
できること 選択した範囲に罫線を引きます。「格子」で内側と外側のすべてに細い線が入ります。
「枠なし」 選択した範囲の罫線をすべて解除します。値や塗りつぶしは残ります。
こんなときに 罫線を引き直したいとき。先に「枠なし」→ 次に「格子」の順が確実です。
注意 「枠なし」は罫線だけを消します。値まで消したいときはクリア機能を使います。

書式のクリア(罫線が消える原因)

場所 ホーム タブ → クリア → 「書式のクリア」
できること セルの書式だけを初期状態に戻します。ClearFormatsと同じ動きです。
消えるもの 罫線・塗りつぶし・太字・表示形式などの書式です。
残るもの 値と数式です。Deleteキーで消えるのは、この値のほうだけです。
注意 この操作で罫線が消えます。罫線が消えるいちばんよくある原因です。

Borders.LineStyle(VBA)

書式 Range(“A1:D10”).Borders.LineStyle = xlContinuous
できること セル範囲の罫線の種類を指定します。
値 xlContinuous(実線)/xlLineStyleNone(罫線なし)/xlDash(破線)など
こんなときに 選択範囲の罫線をまとめて引き直したいとき。
注意 LineStyleを設定すると、いまの罫線の指定は上書きされます。
Range("A1:D10").Borders.LineStyle = xlContinuous

Borders.Color(VBA)

書式 Range(“A1:D10”).Borders.Color = RGB(0, 0, 0)
できること 罫線の色をRGBで指定します。
値 RGB値。黒はRGB(0, 0, 0)、白はRGB(255, 255, 255)です。
こんなときに 罫線の色が白で見えなくなっているのを黒に戻したいとき。
注意 白を指定すると、罫線はあるのに見えない状態になります。

BorderAround(VBA)

書式 Range(“A1:D10”).BorderAround LineStyle:=xlContinuous, Weight:=xlMedium
できること 選択範囲の外枠だけに罫線を引きます。
戻り値 戻り値なし(実行するだけ)です。
こんなときに 表の外側だけ太い罫線にしたいとき。
注意 内側の罫線は、別途 Borders.LineStyle で設定します。

完成

消えていた罫線が、表のすべてにきれいに引き直されました。
VBAで直すと、罫線の色まで黒に戻るので、見えない罫線も一発で直ります。
思ったとおりに動きましたか?
印刷プレビューを開いて、罫線が印刷にも残っているか確認してみましょう。
完成した罫線付きの売上表

さいごに

いかがでしょうか。

今回は、

・Excelで罫線が消える原因と対処法(原因6つ・罫線の引き直し・VBAでの一括設定)

についてまとめました。

罫線が消えるときは、まず 「書式のクリア」「白い塗りつぶし」「罫線の色」 の3つを疑ってください。
印刷プレビューでだけ消えるときは、印刷範囲を見直せば解決できます。
まずは今回のサンプル表で、ぜひ一度試してみてください。
また、他にも便利なExcelの時短テクニックがありますので、よろしければご参照頂ければと思います。

ぜひ試してみてください。



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