Excelで日付から四半期(第1四半期・第2四半期…)を求めたいときはないでしょうか。
けど、そんな中で悩むことは、
・会計年度(4月始まり)だと、カレンダーの四半期とズレて混乱する
・毎回フィルターで月を選び直して、手作業で振り分けている
ですよね。
今回はそんなお悩みを解決する
・会計年度(4月始まり)の四半期を出す方法(EDATE関数)
・「1Q」の形に整えるコツと、四半期ごとの集計への活用
についてまとめます!
完成イメージ
日付から四半期を出したいときは、月を1〜3・4〜6・7〜9・10〜12で区切って数えるのが基本です。
今回は
・ROUNDUP関数とMONTH関数で、日付から「1Q〜4Q」を自動で求める方法(=ROUNDUP(MONTH(A2)/3,0)&”Q”)
をゴールにします。
さらに、4月始まりの会計年度の四半期も、同じ考え方で出せるようになります。
なお、数式を一括で入れるVBAと、うまくいかないときの対処法(トラブルシュート)もあわせてご紹介します。
早速実装して試してみましょう!

上の画像が完成形です。取引日から「1Q」などの四半期と、4月始まりの会計四半期が自動で表示されます。
もくじ
STEP1. 取引日一覧を用意する
まずは四半期を求めたい取引日一覧を用意します。
A列が取引日で、B列とC列はこれから数式を入れる空欄です。
日付は 2026/1/15 のようにスラッシュで区切って入力します。
ここが大事なポイントで、日付は文字列ではなく日付データとして入力しておきましょう。
見た目が同じでも、文字列のままだとあとで関数がエラーになります。

下の表をコピーして、Excelのシートに貼り付けるとそのまま試せます。
| 取引日 | 四半期 | 会計四半期 |
|---|---|---|
| 2026/1/15 | ||
| 2026/2/3 | ||
| 2026/3/25 | ||
| 2026/4/1 | ||
| 2026/5/18 | ||
| 2026/6/30 | ||
| 2026/7/20 | ||
| 2026/8/11 | ||
| 2026/9/29 | ||
| 2026/10/5 | ||
| 2026/11/22 | ||
| 2026/12/31 |
※ 数式で求める列は空にしています。すでに値が入っている列はそのまま残して試せます。
STEP2. ROUNDUP関数で四半期番号を出す
四半期は「月を3で割って切り上げる」と求められます。
B2セルに次の数式を入力します。
=ROUNDUP(MONTH(A2)/3,0)
MONTH(A2)で月の数字を取り出し、それを3で割って切り上げます。
1月は 1÷3=0.33… を切り上げて 1、4月は 4÷3=1.33… を切り上げて 2 になります。
あとはフィルハンドルでB13までコピーすれば、全行に四半期番号が入ります。
数式が自動で下まで入るのでカンタンですね。

実際の入力画面がこちらです。
数式バーに数式が入り、入力中は引数のヒントも表示されます。
引数の順番を確認しながら進められます。

STEP3. 「1Q」の形にする
番号のままだと何四半期目かがパッと分かりにくいので、「1Q」の形に整えます。
B2セルの数式の末尾に &”Q” を足すだけです。
=ROUNDUP(MONTH(A2)/3,0)&"Q"
& は文字と文字をつなげる記号です。
数値の「1」に「Q」がくっついて 1Q と表示されます。
ひと目で四半期が分かるようになるのでおすすめです。

「1Q」にする数式の入力画面です。
末尾に &”Q” が付いていることが確認できます。
数式はながくなりますが、やっていることはSTEP2と同じです。

STEP4. 会計年度(4月始まり)の四半期を出す
4月始まりの会計年度では、4〜6月が第1四半期になります。
カレンダーの四半期とは3か月ズレるので、EDATE関数で日付を3か月前にずらしてから四半期を求めます。
C2セルに次の数式を入力します。
=ROUNDUP(MONTH(EDATE(A2,-3))/3,0)&"Q"
EDATE(A2,-3)は「A2の3か月前の日付」を返します。
たとえば4月1日は1月1日として扱われるので、会計四半期は 1Q になります。
逆に1月15日は10月15日として扱われるので、会計四半期は 4Q です。
考え方はSTEP2・3と同じで、月をずらしただけですね。

会計四半期の数式の入力画面です。
EDATE関数で3か月前にずらしているのがポイントです。
開始月が違う会社は、この数字を変えるだけで対応できます。

四半期を求める4つの数式を比べる
四半期の求め方はいくつかあります。
それぞれの特徴を表にまとめました。
| 数式 | 2026/4/1の結果 | 特徴 |
|---|---|---|
| =ROUNDUP(MONTH(A2)/3,0) | 2 | もっとも分かりやすい基本形。番号で返します。 |
| =INT((MONTH(A2)+2)/3) | 2 | INT関数でも同じ結果。切り捨てで求める書き方です。 |
| =CHOOSE(MONTH(A2),”1Q”,”1Q”,”1Q”,”2Q”,”2Q”,”2Q”,”3Q”,”3Q”,”3Q”,”4Q”,”4Q”,”4Q”) | 2Q | 月ごとに直接指定するので、変則的な区切りにも使えます。 |
| =ROUNDUP(MONTH(EDATE(A2,-3))/3,0)&”Q” | 1Q | 会計年度(4月始まり)に対応します。 |
ふだんは =ROUNDUP(MONTH(A2)/3,0)&”Q” の1本で十分です。
会計年度の集計をするときだけ、EDATE(A2,-3) を足した数式に切り替えましょう。
月の区切りが会社独自の場合は、CHOOSE関数で直接指定すると確実です。
VBAで四半期の列を一括で埋める
行数が多く、毎回同じ作業をするなら、VBAで数式を一括で入れるのがラクです。
Alt+F11でVBAエディターを開き、標準モジュールに次のコードを貼り付けます。
Sub SetQuarter()
Dim lastRow As Long
lastRow = Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
' Chr(34) は「"」を表します
Range("B2:B" & lastRow).Formula = "=ROUNDUP(MONTH(A2)/3,0)&" & Chr(34) & "Q" & Chr(34)
Range("C2:C" & lastRow).Formula = "=ROUNDUP(MONTH(EDATE(A2,-3))/3,0)&" & Chr(34) & "Q" & Chr(34)
End Sub
実行すると、B列とC列に数式が一気に入ります。
ボタンに登録しておけば、クリック1つで最新行まで更新できます。
そのため、1行目だけ数式を書いて下までコピーするのと同じ動きになりますよ。
むずかしく見えますが、やっていることはSTEP2〜4の数式をまとめただけなのでカンタンですね。
うまくいかないときの対処法(トラブルシュート)
実際に試すと、思ったようにいかないこともあるかもしれません。
よくあるつまずきと対処法をまとめました。
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 会計年度の区切りが会社と合わない | 開始月が4月ではない | EDATEの第2引数を変えます。5月始まりなら EDATE(A2,-4)、10月始まりなら EDATE(A2,-9) です。 |
| MONTH関数がエラーになる | 日付が文字列として入力されている | =DATEVALUE(A2) で日付に変換します。「区切り位置」で日付として取り込む方法でもOKです。 |
| 四半期ごとに金額を合計したい | 四半期の列をそのまま条件にできる | =SUMIFS(金額, 四半期の列, “1Q”) のように四半期を条件にします。 |
| 年をまたぐ年度を表示したい | 四半期だけでは何年度か分からない | =YEAR(EDATE(A2,-3))&”年度”&C2 のように年度を添えます。 |
| 「1Q」ではなく「Q1」にしたい | 文字の順番を変えたい | =”Q”&ROUNDUP(MONTH(A2)/3,0) のように前後を入れ替えます。 |
関数の説明
今回使う関数の概要です。
どれも日付や数値の基本になる関数なので、違いを押さえておきましょう。
ROUNDUP関数(ラウンドアップ)
| 書式 | =ROUNDUP(数値, 桁数) |
|---|---|
| できること | 数値を指定した桁数で切り上げる関数です。 |
| 戻り値 | 切り上げた数値 |
| こんなときに | =ROUNDUP(MONTH(A2)/3,0) で、月から四半期番号を求めるとき。 |
| 注意 | 桁数に 0 を指定すると整数に切り上げます。桁数は省略できません。 |
=ROUNDUP(MONTH(A2)/3,0)
MONTH関数(マンス)
| 書式 | =MONTH(日付) |
|---|---|
| できること | 日付から月(1〜12)を取り出す関数です。 |
| 戻り値 | 月(1〜12の数値) |
| こんなときに | 日付の月をもとに、四半期や期を判定したいとき。 |
| 注意 | セルが日付データである必要があります。文字列だと #VALUE! になります。 |
=MONTH(A2)
EDATE関数(イーデイト)
| 書式 | =EDATE(開始日, 月数) |
|---|---|
| できること | 開始日から指定した月数だけ前後の日付を返します。 |
| 戻り値 | 移動したあとの日付 |
| こんなときに | EDATE(A2,-3) で3か月前の日付にし、会計年度の四半期を求めるとき。 |
| 注意 | 月末日の扱いに注意します。1/31の1か月後は2/28(月末)になります。 |
=EDATE(A2,-3)
CHOOSE関数(チューズ)
| 書式 | =CHOOSE(インデックス, 値1, [値2], …) |
|---|---|
| できること | 指定した番号に対応する値を選んで返す関数です。 |
| 戻り値 | 選んだ値 |
| こんなときに | =CHOOSE(MONTH(A2),”1Q”,”1Q”,”1Q”,”2Q”,…) で、月ごとに四半期を直接指定したいとき。 |
| 注意 | 区切りが変則的なときに便利です。ただし数式は長くなります。 |
=CHOOSE(MONTH(A2),"1Q","1Q","1Q","2Q","2Q","2Q","3Q","3Q","3Q","4Q","4Q","4Q")
完成
取引日から「1Q」〜「4Q」の四半期と、4月始まりの会計四半期が自動で表示されました。
思ったとおりに動きましたか?
数式で作っておけば、あとから日付を追加しても四半期は自動で付きます。
手作業での振り分けから卒業すると、期ごとの集計がぐっとラクになります。

さいごに
いかがでしょうか。
今回は、
・会計年度(4月始まり)の四半期を出す方法(EDATE関数)
についてまとめました。
まずは今回のサンプル表で、ぜひ一度試してみてください。
カレンダーの四半期は =ROUNDUP(MONTH(A2)/3,0)&”Q”、会計年度は =ROUNDUP(MONTH(EDATE(A2,-3))/3,0)&”Q” と覚えておくのがおすすめです。
また、他にも便利なExcelの時短テクニックがありますので、よろしければご参照頂ければと思います。














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